金剛寺報 第2号
厄除け星祭り
金剛寺のでは毎年二月二十五日に厄除け星祭り法会を厳修致しております。
星祭りとは年の変わり目にそれぞれの当たり年を奉って厄を払い、一年の無事を祈るものであります。
当年星と本命星
人には生まれた年で定まる「本命星」があり、真言宗では北斗七星を「十二支を司る星」として干支をあてはめております。この星は生まれてから変わることなく、一生を司るので「本命星」といいます。
また一白水星や二黒土星、三碧木星などの九星も本命星を指します。
- 貧狼星(とんろうしょう)………子
- 巨門星(こもんしょう)………丑・亥
- 禄存星(ろくぞんしょう)………寅・戌
- 文曲星(もんごくしょう)………卯・酉
- 廉貞星(れんじょうしょう)………辰・申
- 武曲星(ぶこくしょう)………巳・未
- 破軍星(はぐんしょう)………午
これら動かない星「本命星」に対して「当年星」とは年によって動く、その当たり年を言います。この星は九つあり「九曜星」といい、人は生まれてからこの星を巡っていきます。良い星もあればそうでない星もあります。
- 羅睺星(らごうせい)………潜運
- 土曜星(どようせい)………開運
- 水曜星(すいようせい)………吉運
- 金曜星(きんようせい)………生運
- 日曜星(にちようせい)………盛運
- 火曜星(かようせい)………休運
- 計都星(けいとせい)………死運
- 月曜星(げつようせい)………進運
- 木曜星(もくようせい)………吉運
九星や九曜星の吉凶につきましてはご信者の皆様にお配り致しました開運暦をご参照ください。
これらの星を奉って良い星の巡りの時はさらに良くなるように、そうでない星の時はそうならないよう良くなるように、皆様のお札をこしらえて家内の安全や健康を神仏に託し祈願する。これが開運厄除け星祭りであります。
当寺では毎年二月二十五日午前十一時より開運厄除け星祭り祈祷法会を厳修致しております。
お申し込みにつきましてはご信者の皆さまにお配り致しました帳面に記載のうえ、一月末頃までにお申し込みください。
詳しくは当寺までお問い合わせください。
2月25日 午前11時より
開運厄除け星祭り祈祷会厳修
文殊菩薩
当寺には小さなお堂に様々な仏さま・神さまが鎮座いたしております。その中から今回は文殊菩薩さまをご紹介致します。
金剛寺のご本尊さまで卯年の一代さまでもあるこの仏さまは智慧を司る仏さまとして知られております。
特徴として獅子に座り、右手に剣、左手に経典或いは宝の珠を持っております。当寺の文殊さまは宝珠を持っております。
獅子はライオンを象徴化したもので恐れるものはないという事を表します。
手にする宝剣は単なる武器ではなく、密教化してダイヤモンドのように堅固でその清らかな力で諸悪を打ち砕くとされ、経典や宝珠は人々を仏の正しい道に導く功徳の象徴と言われております。
仏教が成立した時代に実際にインドに実在した僧侶と伝えられ、経典などをまとめたと言われております。
ひとえに「ちえ」と言ってもさまざまで、文殊さまの「ちえ」とは「智慧」を指し、学業成就のみならず、物事のありようを正しく見極め、判断できる力を授けてくださります。
ちなみに文殊さまの縁日は二十五日です。
良い智慧を授かれるよう毎日を一生懸命過ごしていきましょう。
文殊菩薩ご真言
オン アラハシャノウ(文殊菩薩に帰命し奉る)
金剛寺の仏さま
イライラと欲の関係
日々の生活は良い事、そうでない事の繰り返しだと思います。思うとおりにいかない事のほうが多いでしょう。そうなればなるほどイライラするものです。
自分の理想と今ある現実、この差が開けばあくほどイライラや怒りに繋がります。その開きの大きさが「欲」と言えるのではないでしょうか。今ある現実を見据えて着実に積み上げていくことがイライラ解消の一番の近道だと思います。
金剛寺のお勤め
金剛寺では基本的に午前十時から毎日ご供養・ご祈願のお勤めを致しております。ご供養・ご祈願合わせて約一時間です。
十時からお勤めが始まりますので、お手数ですが九時半頃までにお越しください。
尚、都合によりお勤めが無い日もございますので、お参りに来られる際は事前にお電話にてご確認ください。
合 掌
金剛寺の年中行事
- 2月25日………開運厄除け星祭り祈祷会
- 6月(第3日曜日)………赤倉山霊場山開会 火性三昧 ※岩木山ろく修行道場にて
- 旧暦9月21日………四国八十八ヶ所お砂踏み法会