カミサマという人格者。

2018-06-25

皆さまいかがお過ごしでしょうか。

昨年の事ですが、村上晶さんという研究者による著書「巫女(ふしゃ)のいる日常」という本が出版されました。村上さんは当時、筑波大学大学院の研究者で津軽のカミサマをテーマに論文を発表され、それが書籍として世に出ました。金剛寺の事についても詳しく記録されております。

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初めてお会いした時、アポなしで来られてとても緊張されていたのをよく覚えています。覚悟を決めてゆかりのないこの地に飛び込んできたという印象でした。

カミサマは記録として残っているものは非常に少なく、巫者がどういう気持ちで活動されているかをしっかり残してほしいという気持ちで自分は協力しました。村上さんは本当に一生懸命研究されていました。

いわゆる「カミサマ」という方は津軽に今ではだいぶ見かけなくなりましたが、それでも口コミで人々の心の拠りどころとして今でも静かに静かに信仰を集めています。

正直、イタコさんやカミサマを口で説明するのはとても難しいです。

自分は小さな頃からイタコさんやカミサマと接する機会が多かったです。祖父に当たる初代住職がそういった巫者の方を導いたり、接する機会が多くまた、巫者の口寄せで「金剛寺でご供養してもらいなさい」、「お祓いしてもらいなさい」と助言をもとにお参りされる方が多かったですし、現在でもそういった方々が日々お参りに訪れます。

そういった生活環境のなかでカミサマ達は特別な存在ではなく身近な「野のカウンセラー」として優しく凛とした方々の印象があります。

皆さんそれぞれに大変な想いや苦労をされてこの道へ進まれた方々です。そういった人格者が悩みや苦しみを抱えた人を救うべく慈悲の気持ちで優しく、時には厳しく導いてくださいます。

求める人も、いわゆる「当たりはずれ」を求めるのではなく「声を聴く」、「ご先祖さまの言葉に触れたい」という方が多いです。これは占いと違うところだと思います。ですからカミサマの言葉を聞く時は自分をよくよく見つめたうえでその心に触れる事をお勧めします。

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これは30年以上昔の金剛寺赤倉道場の山開きでの写真です。

こういった方々の礎があってこそ今の金剛寺があります。

 

そして6月30日深夜1時30分からNHKの番組「ものほん」という番組で金剛寺も少しだけ放送されます。これは2月に東北ローカルで放送されたものですが、女優の壇蜜さんがカミサマを訪ねて当寺にも来られたもので、村上さん同様、覚悟を決めてこの地に飛び込んで「アポなし」で来られ、自分は腰が抜ける思いでしたが、わざわざお越しいただいてとてもうれしかったです。

よろしければご覧ください。

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