泥まみれになりながら。

2015-06-11

ご無沙汰しておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
私は3日から10日まで旅に出ておりました。

3日にまず広島へ飛び、集まりに参加しました。
少し早く着いたので原爆ドームと資料館を見学しました。

原爆ドーム 1

資料館も行きましたが、小学生から外国人までたくさんの人でした。
印象的だったのは外国の方が涙を流しながら見入っていた事でした。
凄まじい状況がドンと伝わってきます。今の広島の繁栄は先人の血のにじむような努力があってのものだと、ひしひしと感じました。

夜に広島を後にして尾道の後輩のお寺に泊めてもらいました。
古刹 西国寺です。眼下に尾道の街が美しく広がるとても立派なお寺です。

西国寺 2

4日に京都の本山に移動し1泊。そこから若いお坊さんたち(青年会)で高野山に移動。
5日から9日にかけて、高野山(和歌山県)~大峯(奈良県)~吉野を練行し山に入る入峰修行に参加してきました。
高野山では金堂や大塔などの伽藍や奥の院をお勤めしてまわり宿坊に1泊。翌朝に奈良県へ向け出発。約30キロの道のりです。

高野山から 3

楽ではありませんが仲間達と一緒なので頑張れます。途中旅館に1泊して翌日昼に大峯山のふもと、天川村洞川(どろがわ)に到着。天気にも助けられました。
そこで本山から来た本体と合流。本山からは職員の他、一般参加者や近畿各地から来た講社の方々など、多くの行者で賑わいを見せます。
翌日午前3時に洞川龍泉寺を出発して歩くこと約3時間!夜も明け景色がうっすら広がる頃に山上に到着。

大峯 4

ここからさらに進み小篠(おざさ)という所で柴灯護摩のお勤めをしました。
そして大峯山寺でもお勤めをして、修行の無事と世の中の平和を皆で祈りました。

大峯 5

厳しい山です。先日も我々の仲間がここで命を落としました。とても辛いです。修行と言っても本当に命がけの行なのです。
厳しい行ですが、毎年皆ここに来ます。それぞれにひきつけられるものがここにあります。
山上まで来ると今年も来れたという気持ちになり、行者の表情も本当に良い顔をしています。 

山伏達 6

下山 7

大峯を下る昼過ぎ頃から雨が降り出しました。雨に濡れ泥にまみれながら午後4時、皆ケガもなく無事に洞川に到着しました。夕食ではそれぞれに労を労い、最後の吉野下りに向け英気を養います。
翌日も雨の中、午前4時過ぎに洞川を出発。
皆疲労が残る中、最後の力で吉野・金峯山寺に無事到着しました。

金峯山寺 8

ここからバスで京都に移動し本山に到着し最後のお勤めをして全ての行程が終了しました。
この行は喜怒哀楽が全て出ます。数日間ですが仲間と共に過ごし、泥にまみれて行に励む。そしてこの経験を日々の生活に生かす。
昔、師匠に「泥まみれになって頑張りなさい」と言われた事があります。きれいごとばかりでなく、苦労や努力を積み重ねながら坊さんとして生きなさいという事だと、私は受け取りました。

今回、それを大峯山に言われた気がします。
「泥まみれになって頑張んなさい」

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