アジサイの花咲くこの頃、皆さまいかがおすごしでしょうか。
7月に入り暑さも増して夏らしく感じられます。
季節の移ろいは早いですね。
去る6月、黒石の地蔵講のご縁日にお邪魔して、皆さんと一緒にお勤めしました。
地蔵講は各町内に昔からあり、春・秋のお彼岸には大きな数珠を皆で持ちながら練り歩いて、お地蔵さまや村の境の所などで「南無阿弥陀仏」と念仏を唱えながら数珠を回して、町内の安全を祈るものです。
春になると黒石・田舎館の地蔵講の皆さんが、自分が住職を勤める愛宕山地蔵院に数珠の親玉をとお供え物を持ってお参りに来られ、数珠の祈願をします。
そんな時にいつも耳にするのが高齢化と後継者不足です。そして何をしているかが正しく伝わっていないという事です。これをどう理解してもらえるかを春に皆さんとお話ししていて、その一環としてご縁日には皆さんの所に足を運んで一緒にお勤めしたり、愛宕山の地元の講では一緒に数珠まわしに参加しています。
自分にとってこれは昔々の「布教」の原点なのではないかと思っています。布教と言っても、自分の宗派を押し付けるのではなくて、こういう風習をどう継続していくか。そのために自分に何が出来るかという事です。情報ばかり溢れる世の中でリアルをどう作っていけるか。それは一人ひとりとつながっていく他に方法はないと思います。
過去・現在・未来。リレーのバトンのようなものです。未来にバトンを渡せるように全力で走らないといけないですね。
数珠玉↑
町内の安全を願う春の数珠まわし↑
お地蔵さま縁日↑
お勤め後に地蔵講の皆さんと↑