皆さまいかがお過ごしでしょうか。
寒さも和らぎ、だいぶ春の足音が近づいてきたように感じます。
そして今年も宮城・岩手とご供養の巡礼に行ってきました。
コロナ禍、マスク着用や注意を払いながら行動を心がけながら、仲間たちと共に巡ってきました。
昨年の3月11日以来、実に一年ぶりの県外。
世の中の価値観の激変ぶりに翻弄されたこの一年、そしてまだまだその状況は変わっていないのだと、自分なりに気を引き締めて臨みました。
例年の如く、車で四時間かけて宮城県・古川駅へ。そこで法友、千葉県・神崎寺、金澤さんと合流して先ずは美里町にある松景院さんへ。東北三十六不動霊場のお寺です。ご住職は不在でしたが、お参りとご挨拶。ご住職さんとは震災の時にご紹介を頂き、その後の被災地での活動に大きな力と影響を与えて頂いたかけがえのない先輩です。
次に石巻市に向かい日和山公園へ。
まずは合掌。
天気は良かったですがとても風が強かったです。
年々姿が変わり、護岸や橋の工事が進んでいる様子でした。
次に震災以降、この地に移住し庵を構えた大宝院へ。住職である天野さんと一年ぶりの再会。他、香川から駆け付けた観音寺の羽原さんや仙台、東京から駆け付けた行者さんと合流。夕方5時30分より皆で復興祈願護摩を厳修致しました。
お勤めの後、短い時間でしたがそれぞれの現状報告など、とても貴重な時間を過ごす事が出来ました。
写真用にマスクを外して撮影。
翌日は南三陸町・志津川へ移動。
ここでお勤めの後、金澤さんと自分は陸前高田市へ北上。
気仙成田山 金剛寺へ。ご住職様と奥様にいつも優しく接して頂いており、今年もまた変わらず優しい言葉をかけて頂きました。
ここから岩手県の法友と合流し共にお勤めをしてご供養の気持ちを捧げました。
そしてすぐ近くの小高い丘にご住職の兼務寺がありそちらへ移動、例年の如くここで2時46分を迎え、僧侶やお参りにこられた多くの方とご一緒にお勤め致しました。
そして最終の目的地である宮古市へ移動。
年々自動車専用道路が整備され90分ほどで到着。以前は何時間もかかっていたのですが、だいぶ変わりました。
宮古市の長根寺さんに到着。
例年同様に午後6時から追悼法要を厳修しました。
皆それぞれに「10年か・・」と時の流れの速さを受けとめていました。自分もその一人です。
そしてゆく先々でみんな「変わらずまたここでお会いしましょう」と誓いを交わしながら、また日常へと戻りました。
自分の人生を振り返れば反省多々。後悔も迷いも常の如しです。
そのなかで「一期一会」、出会う方々から気づきを見出し、これからも頑張っていきたいと心から感じた10年目の3月11日でした。
では。