皆さまいかがお過ごしでしょうか。
先日来、台風が日本海を通って青森へ直撃するのではないかという予報が出てとても気を揉みました。
ニュースなどでは過去に大きな被害をもたらした19号台風、いわゆる「りんご台風」と同じコースをたどりそうだと報じられて、どうなる事かと思いましたが、幸いにも温帯低気圧に変わり勢力がだいぶ弱まったおかげで、大きな被害も無く過ぎ去りました。
23日が通過のただ中という事でしたが、折しもちょうどその日はつがる市木造にある弘法寺さんの大祭の日でしかも「火性三昧」でした。前日からの雨でしたが朝には奇跡的に雨も止み、風も弱く滞りなく厳修されました。
午前11時より弘法寺境内で始まりました。
そして沢山のお参りの方に見守られながら修行は進んで行きました。
クライマックスの熱釜の行のあたりから小雨が降り出しましたが、何とか無事に終える事が出来ました。
今年はどこのお寺の行事でも雨の心配に悩まされた気がします。
そして今日、9月24日は弘前市の愛宕山橋雲寺の柴灯護摩・火渡りでした。
台風一過、快晴の秋晴れでした。ここは小高い山の上にあるので弘前市が一望出来ます。画像は取り忘れましたが・・・
おもむきがあります。
火渡りの炭も立派です!
画像はありませんが、滞りなく勤められました。
板柳町のお寺さんのご老僧が柴灯護摩・火渡りの要のお勤めをしました。大祇師(だいぎし)。分かりやすく言えば「お導師さん」です。現状では津軽でこの方の右に出るものはいない存在です。最後の火渡りは赤々と起こる炭の上をわら草履で渡ります。これは我々は勿論、参拝者の修行でもあります。
皆さんが一通り渡られた後、ボソッと一言「火、ぬるいな」とささやきかけてくれました。実際は熱いです!!
ただ、その時々によって火力というものは違うので、今日のはそれに比べればという事です。続けて「こういう時が一番怖いんだ。油断するから」と。確かに!
三昧での松明・鉄火・熱釜の行もまさにそうです。日々の生活でも同じく「油断」が一番怖いです。
90歳に近づくご老僧の一言一言が重みを感じます。
大祭というものはご本尊さまを拠りどころに、お参り頂く方々に支えられて成り立つものです。特にご祈祷寺という存在はその「信徒さん」によって支えられております。
ちょうど愛宕山でお勤めが始まろうかという時に、当寺の信徒さんの突然の訃報が入りました。60代で日頃お寺にご尽力頂いていた女性の方で、7月には赤倉から「鬼の土俵」を目指して一緒に登拝されるなど、まだまだこれからの方でした。
登拝した際、山深くで咲いていたシャクナゲの花が印象的でした。
信徒さんとの繋がりは「一期一会」です。ご祈祷寺の宿命です。
本当に沢山の方に支えられているなぁと、改めて感じました。
護り広める行者、支えて下さる方々、それぞれが繋がり広がってこそ出来るお寺のお祭り。
いついつの世までも続いてほしい光景です。
もっと頑張らなきゃ。
では。