皆様いかがお過ごしでしょうか。
めっきり春めいてきたこの頃ですね。
そんな中、先日東京と鎌倉に行ってきました。
東京では高尾山薬王院の新貫首(かんす)お披露目会に、分かりやすく言えば「住職就任お披露目」とでも言いましょうか。
宿泊はその会場のあるホテル。部屋の窓からは都庁がそびえたっていました。
高尾山の方々とは自分が京都にいた頃からのお付き合いで、醍醐寺の入峰修行(にゅうぶしゅぎょう)という奈良の大峰山への登拝修行など、行者(ぎょうじゃ)として共に汗を流し共にお勤めをし、以来青年会活動などでも交流が続いてきました。
厳密にいえば高尾山は真言宗智山派。私は真言宗醍醐派。派が違えば様々な「違い」があるのですが、それを越えた交流が高尾と醍醐では培われて来ました。「山伏・行者」というカテゴリーはとても活動の範囲が広いのです。それは今を生きる人々のために行動しているからこそだと思います。
醍醐の教えは「実修実証・じっしゅしっしょう」
高尾では貫首さんが「勇猛精進・ゆうみょうしょうじん」
それぞれ大切にこの教えを肝に銘じて毎日励んでおります。
学び・勤め・励む。このことに尽きるのだと思います。
翌日、足を延ばして鎌倉へ。
数年ぶりの鎌倉、そして江ノ電。
コロナ以前は国内外の観光客でぎゅうぎゅうでしたが、このご時世なのでサッと乗る事が出来ました。
そして極楽寺。
ちなみに真言律宗・西大寺派。真言宗は十八のご本山があり、教えも文化も多種多様で、それぞれを認め合って成り立っています。
お釈迦さまの誕生を祝う「仏生会」の最中でした。
住職とは大学の同期。以来二十数年のお付き合い。変わらず元気そうでした!
お父様とお母様にも学生の頃から本当に良くして頂きました。
鎌倉へは行く予定ではなかったのですが、ふと「呼ばれた」気がして足を運んできました。
今回も駆け足での日程、空港では沢山の鶴が羽を休めていました。
帰りの飛行機は、地震の影響で未だ新幹線が全面復旧していない事もありほぼ満席でした。
育ててくれた京都の醍醐、共に励んできた東京の高尾、同期の縁でつながった鎌倉。
うまく表現できませんが、それぞれのカラーが絶妙で、それを感じる事ができるという事に喜びを感じます。
この経験を自分なりに生かして「真言行者・しんごんぎょうじゃ」として励んでいきます。
ではまた。