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山伏の日々彼是日記

震災から12年。十三回忌を迎えた宮城・岩手。

皆様いかがお過ごしでしょうか。
3月に入ると冬の厳しさもどこへやらといった感じで、あれだけあった雪もみるみる消えていきました。
時の流れは矢の如し。1日・1週間・1か月・1年が早くて、先日自分はまたひとつ年を重ねました。
なんとも複雑な心境です。

そして今年もまた震災の日を迎えました。自分もまた巡って来ました。
宮城県の古川駅で千葉の仲間と合流、そして美里町の松景院さんへお参り。

こちらの住職さんとは震災時に知り合い、支援活動はもとより、その後の僧侶としての考え方に大きな影響を与えて頂いた方です。
伺った時は不在でしたが、お参り出来た事に感謝。

そして後輩のお寺がある石巻市へ移動。
午後6時より復興祈願の護摩を厳修。仲間たちと共に一心に祈念しました。

12年経過した震災の事をはじめ、コロナ禍を経て、激変した日常について語り合いました。10年ひと昔と言いますが、いろんな事がありすぎました。そんな中で変わらず仲間たちに、一員としていられる事が本当にありがたいです。

翌日は早朝より日和山公園や石巻市内各所を巡りました。途中でメンバーと別れ、岩手県陸前高田市の気仙成田山 金剛寺さんへ移動。岩手で活動している仲間たちと合流し、近くの泉増寺にて十三回忌慰霊供養を勤めた後、午後2時46分に黙とうを捧げました。

はるか先にみえる一本松を見て、変わりゆく景色・変わらない皆さんの想いというものを再認識しました。思えば沿岸部はどこも強固なコンクリートの防潮堤で覆われ、そして道は自動車道が完成して格段に向上しました。それはそれで良い事だろうと思います。
でもなぁ・・・という気持ちが自分の正直な気持ちでした。

最後は宮古市へ。午後6時過ぎから宮古市の岸壁での慰霊法要に参加。

「大切なものは目に見えない」
十三回忌という時の流れが一人ひとりの心にどう響くか。
振り返って自分の日常に於いても大切にしなければいけない「こころの関わり」。
答えのないこのテーマにこれからも真摯に向き合っていかなければならないと思います。
ではまた。

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