今日も穏やかな1日でした。
いろいろとやらなければいけないことがあるのですが、天気が良いだけで得した気分です。
さて、前回は御供の花について書きましたが、京都にいた頃は花の御供や焼香の準備等のことを「香華」といいました。仏さまや神さまに供える大事な作業です。今回は焼香について少しお話します。
当、金剛寺では基本的に毎日午前10時からご供養とご祈祷のお勤めがあります。そのご供養の時、参拝された皆さんにご焼香をして頂きます。それが下の写真です。
線香で点香し、そこに焼香する「五種香」というお香を薫じて頂きます。子供さんからおじいちゃんおばあちゃんまで、お参りに来られた皆さんに焼香して頂きます。ちなみにこの形はカタカナの「コ」に似ていることから「コ型」と言います。この大きさで約1時間30分位薫じ続けます。
私の香華道具です。ありあわせの物で作っています。
まずはじめに灰を平らにならします。コテを丸くしたような道具で少しずつならしていきます。
平らになったら木型で灰にくぼみを入れていきます。それがこちら。
全部型押しするとこうなります。
型押しが終わると次に「抹香」を入れていきます。抹香とは粉末状のお香のことで、特に香りはしません。焼香のための引き立て約のような存在です。それがこちら。
簡単な作業に見えますが、この抹香にちゃんと熱が通らないと途中で消えてしまう繊細さもあります。
そしてまた型押しをして形を整えます。
最後に点火のための山を先端にちょこんと作って完成です。
ちなみに長い時間薫じ続けようとすれば下の写真ように細く長く伸ばしていきます。
これで4・5時間以上薫じます。
お香の香りは心が安らぎを与えてくれる気がします。
お参りに来られた際はぜひご覧頂きご焼香ください。