2月, 2014年

金剛寺報。

2014-02-18

こんにちは。
寒い日が続いておりますがいかがお過ごしでしょうか。
今年は昨年ほどの雪ではないので少しだけ過ごしやすい気がします。

さて、金剛寺の新聞 「金剛寺報」 を発刊いたしました。
ホームページもそうですが、ことばを文字にするというのは中々難しく苦手なのですが、一念発起して作ってみました。
1号を発刊したのですが、勢いで2号も作ってしまいました。
本堂に置いてありますのでご自由にお持ちください。
HP同様、滞る可能性もありますが、なるべく定期的に発行できるよう頑張ります。

金剛寺報 第2号

2014-02-14

厄除け星祭り

金剛寺のでは毎年二月二十五日に厄除け星祭り法会を厳修致しております。
星祭りとは年の変わり目にそれぞれの当たり年を奉って厄を払い、一年の無事を祈るものであります。

当年星と本命星

人には生まれた年で定まる「本命星」があり、真言宗では北斗七星を「十二支を司る星」として干支をあてはめております。この星は生まれてから変わることなく、一生を司るので「本命星」といいます。
また一白水星や二黒土星、三碧木星などの九星も本命星を指します。

  • 貧狼星(とんろうしょう)………子
  • 巨門星(こもんしょう)………丑・亥
  • 禄存星(ろくぞんしょう)………寅・戌
  • 文曲星(もんごくしょう)………卯・酉
  • 廉貞星(れんじょうしょう)………辰・申
  • 武曲星(ぶこくしょう)………巳・未
  • 破軍星(はぐんしょう)………午

これら動かない星「本命星」に対して「当年星」とは年によって動く、その当たり年を言います。この星は九つあり「九曜星」といい、人は生まれてからこの星を巡っていきます。良い星もあればそうでない星もあります。

  • 羅睺星(らごうせい)………潜運
  • 土曜星(どようせい)………開運
  • 水曜星(すいようせい)………吉運
  • 金曜星(きんようせい)………生運
  • 日曜星(にちようせい)………盛運
  • 火曜星(かようせい)………休運
  • 計都星(けいとせい)………死運
  • 月曜星(げつようせい)………進運
  • 木曜星(もくようせい)………吉運

九星や九曜星の吉凶につきましてはご信者の皆様にお配り致しました開運暦をご参照ください。
これらの星を奉って良い星の巡りの時はさらに良くなるように、そうでない星の時はそうならないよう良くなるように、皆様のお札をこしらえて家内の安全や健康を神仏に託し祈願する。これが開運厄除け星祭りであります。

当寺では毎年二月二十五日午前十一時より開運厄除け星祭り祈祷法会を厳修致しております。
お申し込みにつきましてはご信者の皆さまにお配り致しました帳面に記載のうえ、一月末頃までにお申し込みください。
詳しくは当寺までお問い合わせください。

2月25日 午前11時より
開運厄除け星祭り祈祷会厳修

文殊菩薩

当寺には小さなお堂に様々な仏さま・神さまが鎮座いたしております。その中から今回は文殊菩薩さまをご紹介致します。
金剛寺のご本尊さまで卯年の一代さまでもあるこの仏さまは智慧を司る仏さまとして知られております。
特徴として獅子に座り、右手に剣、左手に経典或いは宝の珠を持っております。当寺の文殊さまは宝珠を持っております。
獅子はライオンを象徴化したもので恐れるものはないという事を表します。
手にする宝剣は単なる武器ではなく、密教化してダイヤモンドのように堅固でその清らかな力で諸悪を打ち砕くとされ、経典や宝珠は人々を仏の正しい道に導く功徳の象徴と言われております。
仏教が成立した時代に実際にインドに実在した僧侶と伝えられ、経典などをまとめたと言われております。
ひとえに「ちえ」と言ってもさまざまで、文殊さまの「ちえ」とは「智慧」を指し、学業成就のみならず、物事のありようを正しく見極め、判断できる力を授けてくださります。
ちなみに文殊さまの縁日は二十五日です。
良い智慧を授かれるよう毎日を一生懸命過ごしていきましょう。

文殊菩薩ご真言
オン アラハシャノウ(文殊菩薩に帰命し奉る)


金剛寺の仏さま

イライラと欲の関係

日々の生活は良い事、そうでない事の繰り返しだと思います。思うとおりにいかない事のほうが多いでしょう。そうなればなるほどイライラするものです。
自分の理想と今ある現実、この差が開けばあくほどイライラや怒りに繋がります。その開きの大きさが「欲」と言えるのではないでしょうか。今ある現実を見据えて着実に積み上げていくことがイライラ解消の一番の近道だと思います。

金剛寺のお勤め

金剛寺では基本的に午前十時から毎日ご供養・ご祈願のお勤めを致しております。ご供養・ご祈願合わせて約一時間です。
十時からお勤めが始まりますので、お手数ですが九時半頃までにお越しください。
尚、都合によりお勤めが無い日もございますので、お参りに来られる際は事前にお電話にてご確認ください。
合 掌 

金剛寺の年中行事

  • 2月25日………開運厄除け星祭り祈祷会
  • 6月(第3日曜日)………赤倉山霊場山開会 火性三昧 ※岩木山ろく修行道場にて
  • 旧暦9月21日………四国八十八ヶ所お砂踏み法会

金剛寺報 第1号

2014-02-14

金剛寺の日々の出来事などをお伝えする新聞を創刊いたしました。少ない知識とつたない表現力ではございますが、感じた事や経験などを基に自分のことばで綴っていきたいと思いますのでどうぞよろしくお願い申し上げます。

赤倉山金剛寺とは

当山は真言宗のお寺として初代住職・蒔田照正僧正が開きました。お寺としては歴史も浅くとても小さなお堂ですが、文殊菩薩をご本尊にお不動さまやお地蔵さま、お大師さまを始め としてさまざまな仏さま、また赤倉さまなどの神さまが宿る、供養とご祈祷のお寺であります。
毎日午前十時にご供養とご祈祷のお勤めを致しております。
赤倉山という名の通り、岩木山のふもと赤倉の地に当山の修行道場があります。
冬は雪に閉ざされ大変厳しい自然環境の地、赤倉には古くから鬼が住んでいると言われ、その鬼が津軽の地と民を護る神、赤倉大権現として津軽の人々の信仰を集めてきました。
この霊地に照正僧正が修行道場を建立し、以来毎年6月の第三日曜日には修験者による火生三昧(津軽では火性三昧と言う)を厳修(ゴンシュウ)し、熱釜や火渡りなどの荒行を行い、五穀豊穣や海上安全、家内の安全を祈ります。


赤倉道場 火性三昧の様子

拝むということ

私を僧侶として形成して頂いた師匠に、初めてお会いした時、こう問われました「仏教とは何だ」と。その時に答えは見つかりませんでしたし、今でも「これだ!」と言うが出来ません。でもその問いが昨日の事のように鮮明に常に頭の中にあります。

何気なく過ごす毎日も良く考えればそれは特別な事だと思います。無事に過ごせる事に感謝し一生懸命生きる。そこに仏さまや神さま、ご先祖さまを感じる。この事こそが拝むという事の原点なのではないでしょうか。自分ひとりでこの世の中を生きているのではなく、多くの周りの人達や目に見えない何かに支えられて生きている。そう思えばどんな困難が立ちはだかっても一歩ずつ前に進んで乗り越える事が出来る気がします。

「感謝」の気持ちが自分の力をより大きなものに変えてくれると私は思います。

金剛寺の原点

初代住職の照正僧正は五所川原のお寺の末っ子で、終戦後に五所川原の地を出て、八幡崎の村が管理するお寺に入りました。
そこで托鉢や仏事を重ね、やがて金剛寺を建立するに至りました。
五所川原の地を離れる時、住職である父から一つだけ渡されたもの。それが右の写真にある「金剛鈴」という密教法具だそうです。
「これで托鉢をして頑張りなさい」そういう事なのでしょう。今はもうすり減ってボロボロですが音はとても清々しいです。
私も小さい頃、祖父と父と三人で寒の時期に托鉢をした記憶があります。
祖父がこの金剛鈴を鳴らしながらお経を唱え家々を廻り、布袋さんが持っているような大きな袋に父が米を頂き、私が玄関に貼る戸札という御札を渡す。米は重いのでソリに載せそれを父と一緒に引っ張った記憶があります。
金剛寺の原点がここにあります。

「護摩」智慧の火

金剛寺では基本的に午前十時から毎日お勤めを致しております。まずご供養のお勤めを行い菩提を弔います。その後ご祈願を行い護摩を焚きます。約一時間のお勤めです。
この護摩の火、智慧の火とも言われます。人類が進化する原点となったものが「火」です。火を手にする事によって人類は劇的な進化を遂げる事になるのです。しかし火は使い方次第で便利なものや危険なものとなります。
この智慧の象徴でもある密教の清らかな火をもって皆さんの健康、家内の安全をご祈願いたします。
またご本尊・文殊菩薩は智慧を授ける仏さまです。智慧と言っても学業の知恵だけではなく、生きるための智慧を授けてくれるといわれます。
どうぞお参りに来られる際は「智慧の火」に願いを託してください。
尚、都合によりお勤めが無い日もございますので、お参りに来られる際は事前にお電話にてご確認ください。

金剛寺の年中行事

  • 2月25日………開運厄除け星祭り祈祷会
  • 6月(第3日曜日)………赤倉山霊場山開会 火性三昧 ※岩木山ろく修行道場にて
  • 旧暦9月21日………四国八十八ヶ所お砂踏み法会

平成26年度 金剛寺星祭り祈祷会のお知らせ。

2014-02-10

当山恒例の星祭り祈祷会を2月25日、午前11時より執り行います。
諸事ご多用の事と存じますが、皆様お誘い合わせのうえご参拝頂きますようお待ち致しております。

岩木山。

2014-02-10

2月に入り冬の厳しさも若干和らいだ感じのこの頃ですがいかがお過ごしでしょうか。
今年の冬は1月に厳しい寒さが続きましたが2月はそれほどでもないような気がします。
このまま春になってくれれば良いのですが、まだまだ油断できませんね。
昨日は岩木山も美しい姿を現していました。冬の岩木山は凛々しくて私は好きです。
毎日の生活に追われると自分を見失いがちになりますが、そういう時こそ山のようにどっしり構えて前に進みたいと思います。

田んぼの神さまは冬は山にいると言われますが、春になり里へ下りるのを今か今かと待っていることでしょう。もう少し、もう少しです。

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