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山伏の日々彼是日記

永代供養について。

実は昨年の11月、金剛寺では兼務寺の黒石市・愛宕山地蔵院と共に永代供養のためのお墓、宝篋印塔(ほうきょういんとう)という供養塔を建立致しました。

永代供養とはお寺にご縁のあるすべての御霊、つまり有縁精霊をお寺が代々に渡りご供養を重ねる事で、近年では後継者がいないご家庭の方や様々な事情でお墓を建立する事が出来ない方に注目されているご供養です。

さかのぼる事数年前、お世話になっている地元の葬儀社さんの社長さんから「お寺さんでお墓を作ってほしい」と言われたのが始まりでした。それからも事あるごとにその話をされました。初めのうちは「難しいですよ」とお伝えしていたのですが「困っている人がこれから先出てくる。そんな時にちゃんと受け入れてくれるお寺が必要なんだ」と、社長さんの熱意に押され、その可能性を探りました。

とは言え、新規にお墓を建立する事は想像以上に困難でした。法律や行政の壁に直面しながらも「困っている人のため」のお墓をと、可能性を信じて探し回った結果、何とか出来そうだ。というささやかな手ごたえをつかむ事が出来ました。

すぐさま社長さんにその事を伝えに行きました。社長さんは「ありがとありがと。出来る事は何でも協力するから!」

しかし、それからしばらくして社長さんは突然、永遠の旅に出てしまいました。

自分に対して社長さんからの「遺言」になってしまいました。

その遺言に「両親やお寺、そして他の誰にも負担をかけずに、自分の力でやってみよう」と奔走する事1年半。沢山の方の協力を得ながら昨年の11月に黒石市に小さな供養塔を建立する事が出来ました。

宣伝等は致しておりませんが、お墓のことで悩んでいる方々の一助となれればと考えております。

宝篋印塔正面

 

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